「王のワイン」
ビーニャ・レアルは1920年にリオハ・アラベサ地区、エルシエゴ地域にある畑で育つぶどうからワインを造り始めました。ぶどう畑がカミーノ・レアル(王の道)へ続いていることから、王(レアル)のワイン(ビーニャ)と名付けられました。また、2004年に最新鋭のワイナリーを建築しましたが、その落成式にファン・カルロス1世(前国王)がお祝いに駆けつける等、スペイン王室との関りが強いワイナリーです。
ビーニャ・レアル「最新鋭の設備」
ワイナリー内部にはインペリアル・セラーにも採用している「グラヴィティー・フロー・システム」に代表される伝統的手法と、ステンレスタンクやタンク・クレーンなど1980年代以降の近代技術を組み合わせた最新鋭の醸造設備を設置しました。収穫されたぶどうはワイナリー上部の集荷台から発酵タンクへと集められ、専用のクレーンでタンクを移動します。その後重力に逆らわず、ワインはコンクリートタンクへ移された後、本発酵を行います。最後に、地下セラーにワインが送られて樽に充填され、リオハ原産地呼称統制委員会
の定めた規定熟成年数よりも2年以上長く熟成させてから出荷されます。
パーカー100点獲得ワイナリー
ビーニャ・レアル グラン・レセルバ1959はパーカー・ポイント100点を獲得しています。
スペインワインで100点を獲得したワインは数少なく、ベガシシリア・ウニコ1962、アルバロ パラシオス レルミタ2013など名立たる銘醸ワインのみがこの最高評価を得ています。(2022年2月現在)
熟成のポテンシャルと素晴らしいマリアージュ
ワインは、果実味とキレイな酸、ミネラル感に溢れ、熟成のポテンシャルに富んでいます。バースイヤー・ヴィンテージ1947を試飲したロバート・パーカーに、「過去半年に飲んだ中でもっとも素晴らしいワイン」と言わせた実力のワインですが、エレガントで酸のキレイな果実味により、若いヴィンテージから楽しめるワインです。
また、創業100周年イベントでポール・ボキューズ氏が造り出した料理とペアリングを実施するなど、当時からガストロノミーの最先端の料理と素晴らしいマリアージュを見せてくれます。