2021年11月16日

ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー2021について
2021年11月16日

ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー2021について

「原点回帰の年 -10月12日-」

日照量に恵まれた年のヌーヴォーは色が濃くジューシーでモダンなスタイルの新酒になりま すが、対して 2021 年は往年のクラシックなスタイルに仕上がりました。また、春の霜の影響 で、記録的にぶどうの収穫量の少ない年になりました。
発酵もほぼ終わりに差し掛かり、タンクの中ではマロラクティック発酵が進んでいます。どの キュヴェを最終的にブレンドするかを決めるため、日々テイスティングをしているところです。 紫がかった美しい色合いで、ラズベリーやレッドカラントなど赤い果実の香りが豊か。適度な 凝縮感があり非常にフレッシュな味わいです。
2021 年の収穫量は少ないものの、飲みやすく軽快な、クラシックなスタイルのボジョレ・ヴィラ ージュ・ヌーヴォー。原点回帰の味わいです。



「新酒らしい味わいになる予感-8月26日-」

7 月半ばからの天候は、すがすがしい夏日が続いたかと思うと雨が降り、という具合で変化 に富んだものでした。
初夏の雨の影響もまだあるものの、ぶどうは順調に成熟を続けています。収穫は成熟の早い 区画で9 月15 日から、大半の区画では18 日から20 日あたりからになりそうです。収穫量 は例年よりも少なくなる見込みです。
未知数の部分もありますが、今年のボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーは、生き生きとした赤い ベリーの香りが豊かな、新酒らしい味わいになりそうです。


「6 月の天候からの変化-7月19日-」

夏日によって開花が順調に進んでいた六月から一転、雨天と低い気温が続いています。 雨量の累計は例年より多く、気温も七月にしては低い状態です。
チームは全力でぶどう樹をケアし、収穫への影響を最小限にするため努力しています。
現状、一部の葉は天候の影響を受けていますが、ぶどうの房は健全な状態を保っていま す。しかし、収量は六月の見込みよりも少し減りそうです。
天気予報では明日から15 日間は晴れで、夏日が続きそうです。収穫は変わらず、9 月15 日付近を予定しています。


「夏日が続き、生育は順調-6月21日-」

ブルゴーニュはここ15日ほど夏日で、輝くような太陽に照らされた素晴らしい陽気が続いています。 昼間は暑く、夜は寒く、ぶどうの生育にとって最高のコンディションです。
4月5月に土壌が十分な水分を貯められたところに、ここ数日の気候が功を奏し、春の生育の遅れを一気に取り戻しつつあります。開花も、標高の高い一部の畑を除いてほぼ全域で完了しました。とても満足のいくペースです。
収穫量の見通しも少しずつ立ってきました。おそらく、開花前に危惧していたよりは良い結果が期待できそうです。残る最大の関心事はぶどうの重さと大きさですが、これは夏の天候に依るため、まだわかりません。
今のところ、収穫は平年並みの、9月10日から15日を見込んでいます。 これは良い報せです!
フレデリック・ドルーアン
メゾン・ジョゼフ・ドルーアン
代表取締役社長
フレデリック・ドルーアン